坐骨神経痛の原因と解消方法まとめ
坐骨神経痛
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『坐骨神経』って何?
坐骨神経は人体の中で最も太く長い末梢神経で、腰とお尻の辺りにある腰椎と仙骨から出る神経が合わさって束になり、お尻にある梨状筋という筋肉の下を通って太ももの後ろ側を通って枝分かれしながら足先まで伸びている神経です。
『坐骨神経痛』何故なるの?
実は坐骨神経痛というのは症状のひとつに過ぎません。でもこの神経痛というのが非常に厄介で、お尻から下肢にかけての強い痺れ、締めつけ感、症状の重い方は長い時間座っていられなかったり、間欠性跛行(かんけつせいせいはこう)と呼ばれる歩行障害を引きおこしたりします。
では、なぜ坐骨神経痛が出てくるのか?
その原因の多くは腰にあります!
①腰椎椎間板ヘルニア
背骨と背骨の間には椎間板と呼ばれるクッションがあり上下2つの背骨を連結しています。この椎間板に加齢による変性や大きな負担がかかると椎間板を構成している線維輪に亀裂が生じ、内部にある髄核と呼ばれる部分がその亀裂を通って飛び出し、神経根や脊髄を圧迫してしまいます。その結果、坐骨神経痛を引き起こしたりします。
20〜40代の男性に多く、重たい荷物を持つ、中腰などの日常動作、激しいスポーツでの腰への負担がきっかけになることがあります。腰痛と下肢痛が2大症状で下肢の筋力低下やしびれは痛みから少し遅れて発現します。
【診断】
SLR(下肢伸展挙上テスト)を用います。
※上向きで寝た状態で膝関節を伸ばしたまま脚を上げる。この時、坐骨神経が伸ばされももの後ろに疼痛が出ます。70°未満で痛みが出れば陽性となります。
【治療】
急性期には腰部の安静、コルセットの装着。炎症がある場合は冷却。
慢性期には体幹の強化を図ります。
②腰部脊柱管狭窄症
背骨を構成する骨の中に脊柱管という神経が通る管があります。
腰椎と呼ばれる腰骨の部分の脊柱管が加齢などにより、管の中が狭くなってしまうとその中を通っている神経を圧迫してしまい痛みやシビレ症状が出たりするのです。脊柱管の中の神経は腰椎の隙間を通って坐骨神経と大腿神経という二本の神経に分かれ細かく枝分かれしながら足の方まで降りて行きますが、それぞれ症状が異なります。坐骨神経痛ではお尻からスネの外側、ふくらはぎに多くみられますが、大腿神経痛では、おもに股関節からももの前側に症状が現れます。
また、腰部脊柱管狭窄症における歩行障害、間欠性破行は50〜60%の頻度でみられますが、前屈みやしゃがみ込むといったことで改善するのが特徴的です。
そのためSLR(下肢伸展挙上テスト)は陰性のことが多いです。
◆間欠性破行(歩行中に痛みが出現。歩行を中止して休憩すると痛みが落ち着き歩行を再開出来る)
【診断】
X線撮影、CT、MRIを用います。
【治療】
コルセットや薬物療法を用いた保存的治療が一般的ですが、膀胱直腸障害などの重症例では手術も視野に入れて考えなければなりません。
あなたも坐骨神経痛!?
〜簡単チェック項目〜
①長く歩くと下肢痛が現れる
②自転車に乗ってる時や、前屈みでは楽だ
③腰を反らすと下肢の痛みや、シビレが現れる
④前屈みの姿勢がつらい
⑤スポーツ中に腰が痛くなるor以前痛めたことがある
①〜③が当てはまる方は脊柱管狭窄症の疑いがあります。
④、⑤が当てはまる方はヘルニアの疑いがあります。
症状が現在進行形で出てしまってる方は悪化させないようにケアを!
痛みが落ち着いてる方でも再発予防に努めましょう。しびれには鍼灸治療が効果がある事も医学的に証明されています。
おすすめのストレッチ方法もお教えしますのでお困りの方は一人で悩ますにお気軽にご相談下さい。